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<<   作成日時 : 2017/06/24 21:40   >>

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 中学・高校で技術、美術を習った先生が他界されたのでお悔やみに行ってきた。

 教員であるとともに前衛的な芸術家であった。ある日、校庭のイチョウの木を突然、先生がチェーンソーも持ってきて切り倒したことはかなりの衝撃だった。そのあと、その木を輪切りにして、県展の立体芸術作品になっていた。

 高校生の時、美術で立体作品の課題があり、私は同級生と2人でボール紙で椅子を作った。ボール紙の表面を茶色で塗り、木目を描き、本物の木の椅子と見紛うくらいの出来だった。提出の日の朝、絵の具の乾燥のために置いていた椅子が潰れているのを発見した。誰かが本物の椅子と間違えて座ったらしい。壊しておいてそのままにしている犯人にも腹が立ったが、提出の日に台無しになった作品への絶望が大きかった。先生に事情を話して情状酌量をしてもらおうと思って、その壊れた椅子を見せた。
 
 「いい壊れ方だ。」

 「え
 
 ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしている私たちに、先生は「このままでいい」と結構いい点数をくれた。それが不憫に思っての教育的配慮なのか、前衛芸術家の琴線に触れたのかは不明である。私は後者だと思っている。



 大学を卒業して、初期臨床研修を始めた病院で先生とソックリの消化器内科医に出会った。
 
 「誰かに似いちゅうろう。」

 先生の息子さんだった。


 研修医2年目、先生は股関節の手術のため入院した。ちょうど整形外科のローテーション中だった私。毎日、先生の顔を見ることとなる。術後、少しせん妄があったが、次第に落ち着く。英字新聞を読んでいるのを見て、もう大丈夫そうだな、と思って近づいたら、英字新聞は上下逆さまだった。茶目っ気なのか、せん妄なのかよくわからなかった。


 
 最初にお会いしてから40年近くになる。この年月は、先生の孫を私の教え子にした。親子三代にわたってのお付き合いとなった。

 ちょうど今、県立美術館で新作展「破壊COLLAPSE」が開催されている。

 ご冥福をお祈りします。


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